TPP協定

1月の国会では野党がTPPの内容を鋭く追及しています。(参考:安保法案の論点整理、衆議院、TPP)
●安保法案の論点整理

森山農林水産大臣は、秋田県に自民党候補の応援に来て
(TPPで)主食米の価格が下がることはない」と述べていたそうです。「飼料用米」はどうなんでしょうか。
●【秋田さきがけ】「TPP、米価下がらず」 森山農相、県内3カ所で演説

●東京大学の鈴木宣弘教授の試算では、米の生産6.7%減少、減少額1197億円と下げ下げ予測。


勉強会で使った資料(パワーポイント)の画像をご紹介します。
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アメリカだけでなく、たくさんの農業国から、たくさんの野菜、コメが日本に入ってきます。
野菜は100%関税撤廃、安いものがそのまま入ってきます。日本の食料自給率はどうなるのでしょうか


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鉱工業品は相手国の関税が撤廃されたので、日本の工業製品が外国に売りやすくなります。
輸出大企業がもうけやすくなります。利益を上げて社員に分配するか、といえば、そうではありません。


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鶏卵は、品質が似ているし、今だって安売り商品として扱われているので、値段はもっと下がると予想されています。
牛肉は、地域ブランドのごく一部は高級品として海外にも輸出できる可能性はありますが、「外国産牛肉の価格は国産の1/3 程度」に対抗して、国産も安くなったら、畜産家はやっていけるでしょうか。
飲食店用、業務用の食材は、ほとんどすべて、外国の安いものに変わってしまうでしょう。
外国産で品質や安全性に問題があっても排除できない、業者は喜んで買う、結果、食の安全性が損なわれてしまいます。


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安い輸入品が入ることで、国産の農畜水産物の値段もひきずられて下がり、農家の経営が苦しくなることは大きな問題です。私が一番残念なのは、日本の、秋田のコメが、食用米ではなく、飼料用、備蓄用に生産される(政府買取)ということ。そんな農業が、農家のみなさんが生きがいをかけて取り組める仕事といえるでしょうか。
総理は、口ではきれいなことを言いながら、日本の農業、農家の誇りを踏みつぶそうとしている、
「言ってることと、やってることが違う」のではないでしょうか。


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「税金をかけて、対策予算を組んで、農家を支援するから大丈夫」という対策予算の中身は、
今までと同じ、「農業機械を買う農家に補助金」。設備投資すれば、補助金もらっても借金は借金です。
そして「農地の大区画化」。どうしたって、アメリカやオーストラリアの農地のように大きくするのは無理でしょう。


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TPPは、農業以外でも、社会や生活のあらゆる面に「外国産」が入ってきて、「来るな!」と言えない条約です。
文書にして5千ページ以上になる条約(契約書)の中身を、政治家も国民もまだよくわかっていないのに、前のめりで成立させようとしています。

自民党は、TPP問題は国民の受けが悪いと判断して、前の国会でTPPを継続審議としました。
次の選挙で自民が勝ったら、今度こそTPP成立にまい進するでしょう。
なぜ、誰のために、中身も議論せず、影響も調べないで、TPP推進なんでしょうか。


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政府がすすめるTPPは、経団連要望に応えることが目的であり、それ以外にどんな影響があるかは自民党内で真剣に考えられていないように思われます。交渉に参加した甘利前大臣も今の森山農林水産大臣も、英文のTPP条文を読みも理解もしていない、そして交代しています。

TPPに関しては政治家にまかせておけませんし、わからないままスルーっと通してしまってはいけません。


TPP に強い懸念を持つ市民団体・農業団体・労働組合がTPPテキスト分析チームを立ち上げ、翻訳、分析を続けています。
●そうだったのか!TPP http://notppaction.blogspot.jp/
2 月4 日に12か国での署名が行われたTPP 協定文は本文と付属書だけでも5000 ページを超えます。
政府は仮訳を公開していますが、政府によって翻訳されていない文書も多数あります。
TPP は農産品の関税だけの問題でなく、投資や金融、食の安全基準や食品表示、サービス貿易全般も含んでおり、さらには国有企業や電子商取引などこれまでの貿易協定になかった分野もカヴァーする実に多岐にわたる内容です。

TPPに関心を持つ方は、ぜひ、このサイトにある分析レポート(下記)をご検討いただければと思います。
●TPP協定の全体像と問題点(PDF、140ページ) http://www.parc-jp.org/teigen/2016/TPPtextanalysis_ver.4.pdf

専門家、メディアの方には、ぜひ、専門知識を生かしてレポートを分析し、わかりやすく国民に伝えていただきたいです。


インターネットでもTPPのわかりやすい資料がなかなか見つかりませんでしたが、
下記PDFは詳しく分かりやすく情熱もあり、大変参考になりました。

●TPPの日本農業への影響と今後の見通し http://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n1601re4.pdf
農林中金総合研究所のWebサイト=>  http://www.nochuri.co.jp/

● 「おい、お前、野菜を作ったな、逮捕だ!」 TPPで「家庭菜園禁止法」までエスカレートする?!

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anporonten

Author:anporonten
秋田県横手市在住の一市民です。
私は、「平和安全法制」の法案に関する国会の審議記録を精査し、論点と問題点を整理し、「安保法案の論点整理」のホームページで発表しました。その後、2015年度補正予算案の審議、2016年度通常国会の審議と追跡を続けています。

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