◆教科書検定について

 平成26年、自民党の提言によって、「政府の統一見解を記述すること」「バランスのとれた記述」など、教科書検定基準が変更された。

今年3月に公表された教科書検定では、例えば

●「積極的平和主義とは、広範な地域で自衛隊の活動を認めようという考え方」という記述に対し、「生徒が誤解する」と検定意見がつき、「積極的平和主義は、国際社会の平和と安定および繁栄の確保に、積極的に寄与していこうとするもの」に変更された。

●集団的自衛権の行使容認について「日本が世界のどこででも戦争ができる国になるのかもしれないね」という記述が、「平和主義のあり方が大きな転換点を迎えているといえるのかもしれないね」に変更された。

 検定意見がついて変更された後の文章は、総理の国会答弁と同じで、上品ぶった言葉を並べてはいるが、実質何も意味していない。ただなんとなく、問題はない、大丈夫というイメージだけが伝わってくる。

 また、太平洋戦争を「自存自衛」「アジア諸国の解放」と描き、「日本は正しい戦争を行った」という認識をもたせる教科書と、戦前の大日本帝国憲法を美化し、戦後の日本国憲法をアメリカに押しつけられたものとし憲法第9条の改憲へと誘導する教科書は、例年通り問題なく合格とされた。

 そもそも教科書検定は、戦前の学校教育で軍を崇拝し戦争を鼓舞する誤った教育が行われたことの反省から、偏りがないように内容をチェックするために導入されたのではなかったか。今また、国内の様々な意見を無視して政府の意見だけを押し付ける、これが子供たちの教育に使われるのかと思うとぞっとする。

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