【読書ノート】『帰還兵はなぜ自殺するか』---「自殺しやすい兵士の傾向」論点整理

【読書ノート】『帰還兵はなぜ自殺するか』---自殺しやすい兵士の傾向

注意:文中の四角いフレームは、『帰還兵はなぜ自殺するのか-亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ-デイヴィッド・フィンケルからの引用です

この本では、「自殺しやすい兵士の傾向」として次の要素が指摘されている:
  • 繰り返し派兵された兵士
  • 既婚兵士は自殺しにくい
  • 銃とアルコールはよくない組み合わせ
  • 派兵の間に帰京する回数が多い方がいい
  • 爆発を経験した兵士は、眠りにつく前に自分の経験を話した方が、話さない兵士より体調がいい
  • 20代後半で陸軍に入るものは自殺に至る確率が、二十代前半や十代で入るものの三倍になる。   
    彼らはなぜ28,9で陸軍に入ろうと決めたのか。彼らは大変な愛国者、失業者、二人の子持ち、医療保険執行者のいずれかであり、いずれにしても人生をもう一度立て直したいと思って入隊する。そうしたストレス要因をすでに携えて入ってくる。
  • 父親が同じやり方で自殺
  • ハイリスクの兵士が同室になった

結局のところ、なぜ帰還兵が自殺するか、その原因はなにかといえば:
国を愛していたり、理想に燃えていたり、悲嘆に暮れていたり、失業していたりしたために軍隊に入り、そこで配属されたのが事務などの楽な仕事ではなく歩兵であり、戦争に行く順番がまわってきて歩兵師団にたまたま配属されてしまい、偶然配属された歩兵大隊がひどい場所へ送られてしまい、その大隊で配属された中隊がたまたま最悪の場所に赴くことになったからだ。

この本の翻訳者の言葉:
・日本においても、イラク支援のため、2003年から2009年までの五年間で、延べ一万人の自衛隊員が派遣された。
・イラクから帰還後に28人の自衛隊員が自殺した
・自殺にいたらないまで も、PTSDによる睡眠障害、ストレス障害に苦しむ隊員は全体の1割から3割に上るとされる。非戦闘地帯にいて、先頭に直接かかわらなかった隊員にすらこのような影響が出ているのである。そして日本では、そうした隊員に対する支援のシステムができてるとはいいがたいのが現状だ。

>>日本について考えてみました

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anporonten

Author:anporonten
秋田県横手市在住の一市民です。
私は、「平和安全法制」の法案に関する国会の審議記録を精査し、論点と問題点を整理し、「安保法案の論点整理」のホームページで発表しました。その後、2015年度補正予算案の審議、2016年度通常国会の審議と追跡を続けています。

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