◆【読書ノート】天皇による戦後処理

ロシアでレーニンが共産革命を起こしたときに、ロマノフ王朝(ロシア皇族)が惨殺されたので、昭和天皇とその側近たちは、敗戦後に日本で共産革命が起きることを、なによりも恐れていた。
日本が破れて焦土と化しても天皇制は存続できるが、共産革命となれば皇族が処刑されるおそれがあるからだ。

「原爆投下」や「東京大空襲」、アメリカ軍による日本本土攻撃では敗戦を決意しなかった天皇も、「ソ連参戦」の一報を聞いて、大慌てで降伏(ポツダム宣言受諾)を決断した。

「天皇の戦争責任」が問われて戦犯ともども天皇が処刑される恐れはあったが、その場合は最悪でも昭和天皇一人の処刑ですみ、皇室は維持できる。


しかし、ソ連軍侵攻や共産革命が起きれば、天皇一族が処刑され、天皇制廃止の恐れもあった。
天皇と華族出身政治家たちが、どれほどソ連と共産主義者を嫌ったか、想像に難くない。

天皇制を守ってもらうために、昭和天皇は政府を通さずに直接アメリカ当局に働きかけて、「日本国は防衛のために日本国内にアメリカ軍隊を維持することを希望する」と伝え【■昭和天皇の沖縄メッセージ】、「内政干渉」の非難をかわすために「日米安保は日本を守る」というファンタジー(虚構)を国民に信じさせる、という策を練ったようだ。

実際、日本国民は「日米安保は日本を守る」「天皇は平和の象徴」というファンタジー(虚構)を信じて、幸せな戦後70年を過ごしてきた。


しかし現在、
ソ連が消滅し、アメリカは「日本のために血を流さない」と言い、在日米軍が日本人の人権を侵害し、アメリカ公文書記録や昭和天皇語録から戦後処理過程の真実が明らかになり、
日本の国内法よりも日本国憲法よりも「日米地位協定(占領下の行政協定と同じ内容)」が上位にあるという、独立国家としてあるまじき状態が明らかになった。
■アーミテージ・ナイ・レポート---日本の利害の保護を必要とする最も深刻な条件の下で、我々の軍隊は日本の集団的防衛を法的に禁じられている。】



【国会議員は必ず読むべし!こういう情報は新聞やTVには出ないが、無知のままの国政議論は不毛。】
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参考ブログ「本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
参考ブログ『日本はなぜ、「原発」と「基地」を止められないのか』 書評

戦後の原点に戻って考え直す時期にきているのは確かだが、
それが、今の政権が進める、国民の権利を抑制した再軍備の方向というのは時代錯誤もはなはだしい。

「民主主義」「社会(共産)主義」は単に制度の違いであり、どちらが良い/悪い、というものではなく、現に今も、資本主義国も社会主義国があり、お互いに尊重し合い共存している。
体制派/反体制派に分かれて内戦が起きる場合、「体制派が正義で、反体制派が悪だ」とは一概に言えない。
体制派のやり方に問題があるから、反体制派が生まれる、と考えれば、体制派こそが諸悪の根源だ。だから「革命」は悪い言葉ではなく、進歩的なことと考えられている。


戦後の日本では、天皇制擁護のために、皇族と政府が一丸となっ て、職権を乱用して国民を巻き込んで、共産主義者を弾圧した。しかし今は、「天皇の地位」は憲法に規定されているのだから、存続を危ぶんで「共産党アレルギー」で騒ぐ必要はない。

今となっては、「共産党アレルギー」が何に対するアレルギーなのかさえわからない。
■しんぶん赤旗より 「共産党アレルギー」どう考える

日本共産党が綱領で掲げている民主主義革命は、異常な対米従属と大企業・財界の横暴な支配を打ちやぶり、日本の真の独立と政治、経済、社会の民主的改革をめざすもの。
このことに共感する国民は多いのではないかと思う。

憲法を改正して、憲法の基本原理(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)を真逆のものにしようとする、政権と自民党の方針こそが、改悪をもたらす「怖い革命」だ。

■安保法案の論点整理【衆議院】
■安保法案の論点整理【参議院】
■補正予算案の論点整理【国会ウォッチ】

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