「安保論点」に問題点が多い理由

現政権が作った安保法案に対して、参考人と呼ばれる専門家の先生方と、野党の議員たちが、さまざまな反対意見や質問や問題提起をしています。それが、「安保法案の論点整理(以下、安保論点)」の「問題点」のところに書かれています。

国会審議中に「問題点」をこれだけ発言しながら、それについて政府側答弁がない、つまり議論がなされていない、というのはどうしたことでしょう。

私は次のように感じています。

1.政権側が「回答しない」「同じ話を繰り返す」「論点をずらす」「聞かれないことを長々と話す」など、逃げ討論の技術を駆使して、時間切れに持ち込んでいる。

2.参考人質疑で出された貴重な意見を、野党側がその後の国会審議で追及しないため、問題が放置される。

3.野党側が法案や政府側の答弁を理解していないため、見当違いな、重箱の隅つつきの議論を延々と続ける。

4.政権側は、よく口を滑らせて野党有利なことを言ってしまうが、野党が気付かずにスルーするので、政府は安堵、腹で笑っている。

これをどうしたらいいんでしょう。
私は次のように考えます。

1.野党側は、現政権の「論点ずらし」の戦略にのせられないような、討論のための戦略をもってほしい。その意味で、共産党は、短い質疑時間にもかかわらず、一回の質問時間内に2~3個の問題点をあぶり出し、政権側を追い詰めている。質疑の前に、相当量の調査と考察をしているとともに、討論の仕方のイロハを知っている、さすが伝統のある政党だ、と思う。

2.野党側は、国会審議をインターネットで当日中に検証し、翌日の質疑にいかしてほしい。その際、「思いついた疑問点」ではなく、私が作った「安保論点」のように、テーマ毎に質疑をまとめて、問題個所を鋭く要約した上で、優先順位を考えて国会で質疑すべきテーマを厳選する

「総理の答弁を聞いていてちょっとひっかかったんですけど~」なんて、いかにも思い付き的な質問で時間をつぶさないでほしい。

3.野党側は、質疑の前に原稿を作った方がいい。話し言葉、挿入語、「ちなみに」的なエピソードが多すぎる。話しているうちに気分が高揚して止まらなくなっているのだろう。一回の国会審議に数億円がつぎ込まれていると聞く。質疑の一分一秒にどれだけのお金がかかっているか、もっと自覚してほしい。

4.野党側には、身内でだらだらと会議をしているような感覚で国会質疑に参加しているように見える議員もいる。質疑の中で、現政権側の答弁を聞いて、瞬間的に次の質問を組み立てる、なんて、相当頭の回転の速い人でないとできない。自分が聞くのはこれだけ、と決めて、そこに集中して審議してほしい。

4.質問に対して答弁がなかったら、別の質問をする、それでも答弁がなかったら、一定時間で質問をストップしてほしい。全く同じ質問を延々と繰り返し、時間切れになって文句を言っている議員は、自分の方こそやり方を変えてほしい。

・・・・まだまだありそうですが、今はここまで。

私が国会審議を聞いていて、一番楽しいのは、議長による
 「速記止めてください」 発言。

議論が行き詰ったときに出るのだが、私はこれが、「絶対笑ってはいけない○○シリーズ」の 「総理 アウト!」に聞こえるわけですよ。

中谷防衛大臣:・・・もやもや答弁・・・
議長:速記止めてください。
(中谷防衛大臣 アウト!)

キタ~!

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anporonten

Author:anporonten
秋田県横手市在住の一市民です。
私は、「平和安全法制」の法案に関する国会の審議記録を精査し、論点と問題点を整理し、「安保法案の論点整理」のホームページで発表しました。その後、2015年度補正予算案の審議、2016年度通常国会の審議と追跡を続けています。

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